【開催趣旨】
柳川市は柳川藩の城下町として400年の歴史・文化を受け継いできます。市内に流れる掘割は、網目のように張り巡らされ、柳川ならではの風土を創り上げてきました。歴史あふれる水郷の美しい街は、詩人・北原白秋を育み、その作品の数々は現代も柳川市民の誇りとして、多くの人に愛されています。
そんな柳川の地域文化の拠点として、柳川市民文化会館「水都やながわ」はコロナ禍の2020年に開館し、メインホールの名を「白秋ホール」と名付けました。
柳川市民文化会館では、高い音響効果を持つ白秋ホールの特性を活かし、ホールの名を冠した「白秋ホールアンサンブル」(ピアノ五重奏)を立ち上げ、ポーランド出身のピアニスト、イグナツ・リシェツキをアーティスティックディレクターとして迎え、柳川ならではの文化を創造・発信して参ります。
スタートアップとなる2023年は、「東欧」をテーマに、ショパンやドヴォルザークを始め、現代作曲家も交えながら東欧に生きた作曲家の作品を取り上げました。
2024年はデュオやトリオの曲も交えながら、シューベルトのピアノ五重奏曲「鱒」をメインとしたプログラムで、音楽の都“ウィーン”で生まれた珠玉の名曲をお届けします。
コンサートのほかに、堀朋平さんによるプレトークや、ウィーンの食を提供するマルシェ、コンサート前にイグナツ・リシェツキさんの生演奏を交えながらコンサートの聴きどころや演奏曲についてお話しするイグナツ・カフェを開催します。
【演奏予定曲】
フランツ・シューベルト ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.114 D667「鱒」(フリードリヒ・グスタフ・ヤンセン編)
※ヴァイオリン×2、ヴィオラ、チェロ、ピアノの編成による
トマシュ・スクヴェレス/インパクト‐ヴァイオリン独奏のための(2016)‐
グスタフ・マーラー ピアノ四重奏曲 断章 イ短調
リヒャルト・シュトラウス「ばらの騎士」Op.59 より– ヴァイオリンとピアノのためのワルツ-
ヨハン・シュトラウス2世「美しく青きドナウ」Op.314 (JPウォーガマン2世編)
【出演者】
第1ヴァイオリン 日下紗矢子
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団第1コンサートマスター
読売日本交響楽団特別客演コンサートマスター
第2ヴァイオリン 西本幸弘
九州交響楽団コンサートマスター
仙台フィルハー モニー管弦楽団コンサートマスター
ヴィオラ 小峰航一
京都市交響楽団首席ヴィオラ奏者
チェロ 原田哲男
元九州交響楽団⾸席チェロ奏者
ピアノ イグナツ・リシェツキ
ピアニスト・白秋ホールアンサンブルアーティスティックディレクター